Pythonでデータ分析する次の一歩(データ分析支援ライブラリー、pandas編)

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*目次 [#w2313090]
#contents


*はじめに [#h99a2c8f]

pandasはデータ分析支援ライブラリーです。

Pythonでデータ分析をするときに、機械学習の部分はscikit-learnでやりますが、機械学習のための前処理をするときに、pandasを使うととても便利です。

参考書としては、次の本がオススメです。
#html{{
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}}


*ライブラリーの読み込み [#qf3d2bba]
pandasのライブラリー名は ''pandas'' です。
ここでは、以後、pd とします。
#geshi(python){{
import pandas as pd
}}

*シリーズとデータフレーム [#maa26223]
pandasの基本は、''シリーズ'' (Series) と''データフレーム'' (DataFrame) と呼ばれるデータ構造です。

''シリーズ''は、(一次元)配列にインデックスが付いたもので、''pandas.Seriesクラス''のオブジェクトとして表されます。

''データフレーム''は、二次元配列の行と列にインデックスが付いたもので、''pandas.DataFrameクラス''のオブジェクトとして表されます。

データフレームの列をシリーズとして取り出すことができますので、シリーズも使わないことはありませんが、データ分析するためにはデータフレームを理解することが重要です。


*CSVファイルからデータフレームを作る [#f2f3a3c6]

データ分析をするときはデータをファイルから読み込むことになりますが、pandasには、''read_csv関数''というCSVファイルを読み込んでデータフレームを作ってくれる関数があります。

例えば、次のような data.csv という名前のCSVファイルを考えてみましょう。
#geshi(csv){{
,X1,X2,X3,Y
1,t,1.0,1.2,+
2,t,0.9,0.8,-
3,f,0.9,1.1,+
4,f,0.8,1.0,-
}}

これを読み込んでデータフレームを作るには、次のようにread_csv関数を使います。
#geshi(python){{
df = pd.read_csv('data.csv', index_col=0)
}}
index_colオプションは、行(データ)のインデックスを表す列番号を指定します。

すると、見出し(インデックス)付きの表の形になります。
#geshi(python){{
df
}}
||X1|X2|X3|Y|h
|~1|t|1.0|1.2|+|
|~2|t|0.9|0.8|-|
|~3|f|0.9|1.1|+|
|~4|f|0.8|1.0|-|




*変数の型を調べる [#pc20372f]
変数の型は、データフレーム・オブジェクトのdtypes属性に格納されています。
#geshi(python){{
df.dtypes
}}
#geshi(txt){{
X1    object
X2    float64
X3    float64
Y      object
dtype: object
}}


*変数の型を変換する [#idab6062]
scikit-learnはnumpy.ndarrayでデータを扱いますが、numpy.ndarrayは配列なので、要素の型が全て同じでなければなりません。
これに対し、pandasでは、説明変数ごとに型推定を行い、それぞれの変数を適当な型で表現します。
特に、文字列を含む型はobject型になります。

scikit-learnを使うには、pandasにおいて説明変数を取り出す前に、astype関数を用いて、変数を同じ型にしておく必要があります。


**カテゴリーを表す文字列をカテゴリー番号に変換する [#ff1aa7a9]

カテゴリーを表す文字列が格納されている列の型をカテゴリー番号に変換するには、まず、astype関数に 'category' を指定して変数をカテゴリー型に変換し、そのcat属性のcodes属性を取得します。
#geshi(python){{
df.X1.astype('category').cat.codes
}}
#geshi(txt){{
1    0
2    0
3    1
4    1
dtype: int8
}}

そこで、データフレームをコピーし、カテゴリーを表す変数を置き換えます。
#geshi(python){{
df_categories = df
df_categories.X1 = df.X1.astype('category').cat.codes
df_categories.dtypes
df_cat = df
df_cat.X1 = df.X1.astype('category').cat.codes
df_cat.dtypes
}}
#geshi(txt){{
X1    int8
X2    float64
X3    float64
Y        object
dtype: object
}}


**カテゴリーを表す文字列をダミー変数に変換する [#qbccb273]

カテゴリーを表す文字列が格納されている列の型をダミー変数に変換するには、pandas.get_dummies関数を使います。
#geshi(python){{
df_dummies = pd.get_dummies(df)
df_dummies
df_dum = pd.get_dummies(df)
df_dum
}}
||X1_t|X1_t|X2|X3|Y|h
|~1|1|0|1.0|1.2|+|
|~2|1|0|0.9|0.8|-|
|~3|0|1|0.9|1.1|+|
|~4|0|1|0.8|1.0|-|
このように、カテゴリーごとにダミー変数が用意され、そのカテゴリーに属するときは値が 1、そうでないときは値が 0 になります。


*データフレームから説明変数を取り出す [#m3afbb81]

データフレームから説明変数を取り出すには、データフレームの''drop関数''を使って目的変数を取り除きます。
説明変数はscikit-learnにnumpy.ndarrayで渡しますので、''values''属性に格納されている配列を取り出します。
#geshi(python){{
X = df.drop('Y', axis=1).values
}}
drop関数は、行と列、どちらを取り除くのにも使えるので、列を取り除く時には''axis''オプションを 1 に指定します。


*データフレームから目的変数を取り出す [#qa35591d]

データフレームから目的変数を取り出すには、目的変数の列のインデックスを指定します。
目的変数もscikit-learnにnumpy.ndarrayで渡しますので、''values''属性に格納されている配列を取り出します。
#geshi(python){{
y = df['Y'].values
}}
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