この授業では、Cプログラムのコンパイルと実行をLinuxサーバー上で行います。

そこで、Linuxについて復習しておきましょう。

以下の例において、luna% はコマンド・プロンプトを表していて、入力しません。 コマンドの結果は、自分で確認してください。

ディレクトリー

コンピューターの中で、ファイルを整理するために作るグループのことをディレクトリーといいます。 Windows, OS X, iOS, Androidなどでは、フォルダーと呼ばれます。

ディレクトリーの区切りを / で表します。

作業ディレクトリー(カレント・ディレクトリー)

Linuxにログインして作業を行うときに、現在作業を行っているディレクトリーのことを作業ディレクトリーあるいはカレント・ディレクトリーといいます。

作業ディレクトリーはドット . で表します。

親ディレクトリー

親ディレクトリーは、ディレクトリーの階層構造において、作業ディレクトリーの一つ上のディレクトリーです。

親ディレクトリーはドット2つ .. で表します。

ホーム・ディレクトリー

Linuxにログインしたときのディレクトリーをホーム・ディレクトリーといいます。

ホーム・ディレクトリーはチルダ ~ で表し、ユーザーごとに異なります。

ルート・ディレクトリー

ルート・ディレクトリーは、ディレクトリーの階層構造における最上位のディレクトリー、つまり、すべてのファイルやディレクトリーを含むディレクトリーです。

ルート・ディレクトリーはスラッシュ / で表します。

パス

ファイルまたはディレクトリーを指定するものをパスといい、絶対パスと相対パスの2種類があります。

絶対パス

絶対パスは、ルート・ディレクトリーを基準としてファイルまたはディレクトリーを指定するものです。

対象のファイルまたはディレクトリーが同じであれば、作業ディレクトリに関わらず絶対パスは同じになります。

ルート・ディレクトリーを表すスラッシュ / で始まっているパスは絶対パスです。

相対パス

相対パスは、作業ディレクトリーを基準としてファイルまたはディレクトリーを指定するものです。

対象のファイルまたはディレクトリーが同じであっても、作業ディレクトリーによって相対パスが異なります。

スラッシュ / で始まっていないパスは相対パスとみなされます。

コマンド

cd (change directory)

作業ディレクトリーを変更します。

引数として、変更後の作業ディレクトリーを指定します。

引数を指定しない場合は、変更後の作業ディレクトリーがホーム・ディレクトリーになります。

luna7% pwd

cp (copy)

指定したファイルまたはディレクトリーを複製します。

第一引数として対象となるファイルまたはディレクトリーの名前、第二引数として複製のファイルまたはディレクトリーの名前指定します。

オプションをつけないときは、ファイルしか複製できません。

Rオプションで、ディレクトリーを中身ごと複製します。

luna7% rm ./hello.c

ls (list)

現在の作業ディレクトリーにあるファイルとディレクトリーのリストを表示します。

aオプションで、.で始まる隠しファイルも全て表示します。

lオプションで、詳細を表示します。

luna7% cd ..

mkdir (make directory)

ディレクトリーを作成します。 引数として、新しく作成するディレクトリーの名前を指定します。

luna7% cd ~/basic_c

mv (move)

ファイルまたはディレクトリーを移動、または名前を変更します。

第一引数として対象となるファイルまたはディレクトリーの名前、第二引数として移動後のディレクトリーまたは変更後の名前を指定します。

つまり、第二引数が存在するディレクトリーの名前であればそのディレクトリーの中に移動し、第二引数が存在しない名前であればその名前に変更します。

luna7% cd /

pwd (print working directory)

現在の作業ディレクトリーを表示します。

luna7% cd /usr/local/bin

rm (remove)

指定したファイルまたはディレクトリーを削除します。

オプションをつけないときは、ファイルしか削除できません。

rオプションで、ディレクトリーを中身ごと削除します。

luna7% rm basic_c/hello.c

rmdir (remove directory)

指定した空ディレクトリーを削除します。

luna7% cd basic_c
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