授業/C言語基礎/条件演算子 のバックアップ(No.6)


if文による場合分け

絶対値は、次のような式で表されます。 \[|x|=\cases{x&\text{if $x \ge 0$}\\-x&\text{それ以外}}\]

これまでは、これをif文で次のように書きました(プログラム1)。

  if (x >= 0) {
    a = x;
  } else {
    a = -x;
  }

このような条件によって代入する値を変えるという処理は、よく出てきます。 しかし、if文による場合分けでは、左辺にある代入先の変数を2回書かなければなりません。

そこで、場合分けを行って代入するときに代入先の変数を1回書くだけでいいように、また、読みやすいプログラムが書けるように、条件演算子が用意されています。

条件演算子による場合分け

条件演算子は、3つの項(オペランド)に対して作用する3項演算子です。

  条件 ?1 :2

条件演算子は、条件が満たされるとき、式1を評価し、そうでないとき、式2を評価します。

優先順位演算子使用例意味
14?と:a ? b : c条件

通常は、次のような使い方をします。

  a = ((x >= 0) ? x : -x);

代入演算子 = の優先順位は条件演算子よりも低く、関係演算子 >= の優先順位は条件演算子よりも高いので、丸括弧 ( ) はなくても構いません。

  a = x >= 0 ? x : -x;

ですが、読みやすいように、条件の部分には括弧をつけておきましょう(プログラム2)。

  a = (x >= 0) ? x : -x;

演習1

プログラム1とプログラム2を作成し、変数 a の値を出力して結果を確認せよ。

条件演算子を用いた変数の初期化

プログラム2の結果はプログラム1の結果と同じなので、条件演算子はなくてもいいようにも思えます。

しかし、変数の初期化は、条件演算子でないとできません(プログラム3)。

  int x = -5;
  int a = (x >= 0) ? x : -x;

まず、次のようなif文の使い方はできせん(プログラム4)。

  int x = -5;
  int a = if (x >= 0) x else -x;

そして、次のようなif文は、コンパイルはできますが、if文の外で変数 a を使うことができません(プログラム5)。

  int x = -5;
  if (x >= 0) {
    int a = x;
  } else {
    int a = -x;
  }

使えない理由については、次回、勉強します。

変数の初期化に場合分けをするときは条件演算子を使う、と覚えておけばいいでしょう。

演習2

プログラム2をプログラム3に変更し、実行結果を確認せよ。

演習3

プログラム4とプログラム5がうまく動かないことを確認せよ。

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