*文字コード [#t04d92e8]
コンピューターの中では、すべてのデータが2進数、つまり0と1で表現されています。
文字(たとえば、アルファベット大文字のA)を0と1で表す方法を''文字コード''といい、以下のようなものがあります。
-''ASCII''
-''EUC''
-''JIS-2022-JP''
-''Shift-JIS''
-''Unicode (UTF-8)''
日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)を使う場合には、同じ文字でも、どの文字コードを使うかによって違う2進数データになります。
逆に、同じ2進数データでも、どの文字コードを使うかによって違う文字になります(文字化けが発生します)。
UnixやLinuxの日本語環境ではEUCが、WindowsやMac OSの日本語環境ではShift-JISが、日本語の電子メールではJIS-2022-JPが使われていました。
環境ごとに文字コードが違うのは不便なので、最近はどの環境でも共通してUnicode (UTF-8) を使うという流れになっています。
総合情報センターのLinuxサーバーでは''EUC''が使われていますので、日本語を出力するプログラムを作成するときは、プログラムをEUCで保存しなければなりません。
*改行コード [#y7a270b3]
改行を表す制御文字には、以下の二つがあります。
-''CR'': Carriage Return、行の頭に戻る
-''LF'': Line Feed、次の行に進める
[[テレックス>https://ja.wikipedia.org/wiki/テレックス]]という通信型のタイプライターのような装置を制御するための文字なので、行の頭に戻るという操作と、次の行に進めるという動作が別々にできるようになっています。
UnixやLinuxではLFのみ、WindowsではCRとLFの連続した二文字、以前のMac OSではCRのみが改行を表すのに使われていました。
現在は、Unix、Linux、Mac用のOS XではLFのみ、WindowsではCRとLFの連続した二文字が改行を表すのに使われています。
WindowsのファイルではCRとLFの連続した二文字が改行を表すのに使われますが、LinuxではLFだけで改行とみなされますので、Windows PCで作成したファイルを総合情報センターのLinuxで開くと、行末に制御文字が余分についているように見えることがあります。
多くの場合、これが原因で何か問題が生じるということはありませんが、Windows PCでファイルを保存するときに改行コードをLFのみにしておけば、Linuxで開いたときに行末に制御文字が余分につくことはありません。