これまでの勉強で、演算子は必要に応じて少しずつ出てきました。

ここでは、演算子について、改めてきちんと説明します。

オペランド

演算の対象となる値や変数をオペランドといいます。

オペランドが1つの演算子を単項演算子、2つのものを2項演算子、3つのものを3項演算子といいます。

増分・減分演算子の前置と後置

単項演算子である増分演算子 ++ は、オペランドの値を1増やします。 同じく単項演算子である減分演算子 -- は、オペランドの値を1減らします。

増分・減分演算子は、演算子をオペランドの前に置くこと(前置)も、オペランドの後に置くこと(後置)もできますが、実は、振る舞いが異なります。

前置のとき、増分・減分演算子を含む式や命令文は、増分・減分演算子が適用されてから評価されます。

後置のとき、増分・減分演算子を含む式や命令文は、増分・減分演算子が適用される前に評価され、それから増分・減分演算子が適用されます。

次のプログラムは、増分演算子を前置と後置で使用しています(プログラム1)。

  int i = 0;

  printf("%d\n", ++i);
  printf("%d\n", i++);
  printf("%d\n", i);

最初のprintf関数は、前置の増分演算子なので、先に増分演算子が適用され、その後にprintf関数が実行されます。 次のprintf関数は、後置の増分演算子なので、先にprintf関数が実行され、その後に増分演算子が実行されます。

したがって、このプログラムを実行すると、次のようになります。

luna% a.out
1
1
2
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