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コンピューターが記憶しているデータの一つ一つに名前をつけたものを変数といいます。
記憶するデータの種類によってコンピューターが用意しなければならない記憶領域の大きさが異なります。 この、データの種類のことを変数の型といいます。
int型 †
int型は、整数を記憶するためのデータ型です。
16ビットCPUでは16ビット(2バイト)、32ビットCPUでは32ビット(4バイト)というように、CPUが扱う基本サイズの大きさになります。 ただし、64ビットCPUでは、32ビットCPUとの互換性を保つために、64ビット(8バイト)でなく32ビット(4バイト)にするものもあります。
32ビットの2進数では、[math]2^{32}[/math]通り([math]4,294,967,296[/math]通り)のパターンを作ることができます。
整数には負の数も含まれますので、先頭のビットを符号ビットとし、符号ビットが1のときは負の数と考えます。 つまり、先頭の符号ビットが1である[math]2^{16}[/math]乗個のパターンは負の数を表すのに使われます。
残り[math]2^{16}[/math]個のパターンがありますが、「すべてのビットがゼロのパターン」は「ゼロの数」を表すのに使いますので、正の数を表すのに使うことができるのは[math]2^{16}-1[/math]個のパターンになります。
したがって、32ビットint型で表すことができる数は、[math]-2^{16}[/math]から[math]2^{16}-1[/math]まで、すなわち、[math]-2,147,483,648[/math]から[math]+2,147,483,647[/math]までです。
double型 †
double型は、小数を記憶するためのデータ型です。
コンピューターで小数を表すのには、浮動小数点数という表現が用いられています。 double型は、倍精度浮動小数点数といい、64ビットで表されます。
浮動小数点数は、[math](-1)^{S} \times M \times 2^E[/math]という形で表されます。 ここで、[math]S[/math]は符号、[math]M[/math]は仮数、[math]E[/math]は指数です。
わかりやすいように10進数で考えると、10進数の[math]0.00123[/math]は[math]1.23 \times 10^{-3}[/math]と表すことができ、このときの仮数は[math]1.23[/math]、指数は[math]-3[/math]です。
倍精度浮動小数点数では、64ビットが以下のように使われます。
- 符号部1ビット(正のとき[math]0[/math]、負のとき[math]1[/math])
- 指数部11ビット(実際の指数から[math]1,023[/math]を引いたもの)
- 仮数部52ビット(仮数を1.xxxという形にして、その小数点以下の部分)
宣言 †
初期化 †
代入 †
printf文による変数の表示 †
printf文を使って変数の値を画面に出力(表示)するときは、出力する文字列の中に % と変数の種類(int型のときは d、double型のときは f)を入れて、文字列の後にコンマ , をつけて、変数名を指定します。
例えば、int型の変数iの値を表示するときは、次のようになります。
#include <stdio.h> int main(void) { int i; return 0; }
また、double型の変数dの値を表示するときは、次のようになります。
#include <stdio.h> int main(void) { double d; return 0; }