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- 授業/C言語基礎/プログラムの作成と実行 へ行く。
この授業では、Cプログラムのコンパイルと実行はLinuxで行います。
Cプログラムを書くのはLinuxでもWindowsでも構いませんが、家でも勉強できるように、自分のパソコンのWindowsでもプログラムを作成できるようにしておきましょう。
この説明はWindows 10を対象にしています。
Windowsをプログラム開発用に設定する †
プログラミングするときは、ファイル名の拡張子が大切です。 ところが、Windowsの初期設定では、ファイル名の拡張子は表示されないようになっています。 そこで、Windowsでファイル名の拡張子が表示されるように設定します。
まず、Windowsのデスクトップ画面でフォルダーを開きます。
次に、「表示」メニューを開き、「ファイル名拡張し」のチェックボックスにチェックを入れます。
これで、ファイル名の拡張子が表示されるようになりました。
演習1 †
ファイル名の拡張子が表示されるようにWindowsを設定せよ。
開発用ソフトウェアのダウンロード †
この授業では次の3つのソフトウェアを使用します。
- TeraPad(ファイル編集)
- WinSCP(ファイル転送)
- PuTTY(リモート・ログイン)
TeraPad †
TeraPadは、エディターという種類のアプリケーションで、プログラムを作成するために使います。
TeraPadは、以下のページからダウンロードできます。
インストーラー付きでないものをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを右クリックして「全て展開...」を選択し、圧縮されているファイルを展開します。
展開したフォルダーを、授業用のフォルダー(例えば「C言語基礎」)に移動させます。
フォルダー名のtpad109をTeraPadに変更しておくとわかりやすいです。
WinSCP †
WinSCPは、FTPクライアントという種類のアプリケーションで、Windows PCからLinuxサーバーへ(またはLinuxサーバーからWindows PCへ)ファイルを転送するために使います。
WinSCPは以下のページからダウンロードできます。
Portable executablesをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを右クリックして「全て展開...」を選択し、圧縮されているファイルを展開します。
展開したフォルダーを、授業用のフォルダーに移動させます。
フォルダー名のWinSCP-5.11.1-PortableをWinSCPに変更しておくとわかりやすいです。
総合情報センターのWindowsにはWinSCPがインストールされているので、インストールする必要はありません。
PuTTY †
PuTTYは、SSHクライアントという種類のアプリケーションで、WindowsからLinuxサーバーにログインするために使います。
PuTTYを日本語化したICE IV版のPuTTY PRIVATE PATCHESが、以下のページからダウンロードできます。
一番新しい日付のものをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを右クリックして「全て展開...」を選択し、圧縮されているファイルを展開します。
授業用のフォルダーの中に、PuTTYという名前のフォルダーを新規に作成します。
作成したPuTTYフォルダーの中に、iniという名前のフォルダーを新規に作成します。
展開したフォルダーの中のiniフォルダーの中にあるputty.iniを、PuTTYフォルダーの中に作成したiniフォルダーの中にコピーします。
64ビット版Windows(C:¥Program Files(x86)というフォルダーが存在するWindows)の場合、展開したフォルダーの中にあるx64フォルダーの中にあるputty.exeをPuTTYフォルダーの中にコピーします。
32ビット版Windows(C:¥Program Files(x86)というフォルダーが存在しないWindows) の場合、展開したフォルダーの中にあるputty.exeをPuTTYフォルダーの中にコピーします。
最後に、展開したフォルダーの中にあるja-JPフォルダーの中にあるputty.lngを同じPuTTYフォルダーの中にコピーします。
演習2 †
自分のPCにTeraPad, WinSCP, PuTTYをダウンロードせよ。
TeraPadをプログラミング用に設定する †
プログラミングを始めたばかりのときによくある間違いの一つに、「日本語変換した空白(全角空白)を入力してしまったが、空白文字が見えないために、何が間違っているのかわからない」というものがあります。 そこで、TeraPadで見えない文字を表示するように設定します。
TeraPadを起動し、「表示」メニューの「オプション」を選択し、表示されたウィンドウの「表示」タブを選択、「マーク」の中にある「TAB」「半角空白」「全角空白」にチェックを入れて(「改行」と「EOF」はチェックを入れたままで)「OK」ボタンをクリックします。 (「EOF」というのは「End Of File」のことで、ファイルの終わりを表す文字です。)
これで、TeraPadで見えない文字が表示されるようになりました。
演習3 †
TeraPadでTAB, 半角空白、全角空白が表示されるように設定せよ。
TeraPadでCプログラムを作成する †
まずはじめに、TeraPadを起動した状態で、「表示」メニューの「編集モード」から「C/C++」を選択します。
それから、次のように入力します。
#include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello World!\n"); return 0; }
日本語版Windowsでは、バックスラッシュ \ の代わりに円記号 ¥ を使います。
プログラムを入力したら、「ファイル」メニューの「文字/改行コード指定保存」を選択します。
文字/改行コード指定保存画面が表示されたら、文字コードを「EUC」、改行コードを「LF」にして「OK」ボタンをクリックします。
Cプログラムのファイルを保存するときは、拡張子を.cにします。 ここでは、hello.cとして保存します。
演習4 †
上のプログラムをTeraPadで作成し、hello.c という名前で保存せよ。
CプログラムとTeraPadを関連付ける †
Windowsのアプリケーションはファイルの拡張子と関連付けられているので、拡張子が.cのファイルをダブル・クリックしたときにTeraPadが起動するようにします。 (この作業は一回やればいいだけで、毎回やる必要はありません。)
hello.cファイルのアイコンをダブル・クリックします。 「このファイルを開く方法を選んでください」と出てくるので、「その他のアプリ」から「このPCで別のアプリを探す」を選択し、TeraPad.exeを選択します。
すると、hello.cファイルのアイコンがTeraPadのアイコンと同じになり、Cプログラム(名前の最後が.cのファイル)のファイルを開くと次回から自動的にTeraPadが起動します。
演習5 †
演習4で作成したhello.cとTeraPadを関連付け、hello.cをダブル・クリックしたらTeraPadが起動することを確認せよ。
WinSCPでCプログラムをLinuxサーバーに転送する †
WinSCPを起動し、File protocol(転送プロトコル)は「SFTP」のまま、Host nme(ホスト名)に「luna7.isc.chubu.ac.jp」を入力、Port number(ポート番号)は「22」のまま、User name(ユーザー名)とPassword(パスワード)にLinuxアカウントとして登録したものを入力し、Save(保存)ボタンをクリックし、そのまま「OK」ボタンを押して保存します。
左のリストから保存したセッションを選択し、Login(ログイン)ボタンをクリックします。
初めてログインするときは、unknown server(不明なサーバー)として警告されますが、Yes(はい)ボタンをクリックしてこのサーバーのホストキーをキャッシュします。 ホストキーをキャッシュしておけば、次からは警告されません。
ログインできると、左側に自分のPCのフォルダーが、右側にLinuxサーバーのフォルダー(ディレクトリー)が表示されます。
アイコンを左側から右側にドラッグ・アンド・ドロップすると、自分のPCからLinuxサーバーへファイルが転送されます。 Linuxサーバーから自分のPCにファイルを転送することもできます。
演習6 †
hello.cを総合情報センターのLinuxサーバーに転送せよ。
PuTTYでLinuxサーバーにログインする †
PuTTYを起動し、左のカテゴリーから「ウィンドウ」の「変換」を選び、Remote character setのリストから「UTF-8」を選びます。
次に、左のカテゴリーから「セッション」を選び、ホスト名に「luna.isc.chubu.ac.jp」を入力、ポート番号は「22」のまま、接続タイプは「SSH」のままにして、セッション一覧から「Default Settings」を選択して「保存」ボタンをクリックします。
初めてログインするときは、セキュリティ警告が出ますが、「はい」ボタンをクリックしてPuTTYのキャッシュに鍵を追加します。
ターミナルのウィンドウが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力してログインします。
演習7 †
PuTTYを使って総合情報センターのLinuxサーバーにログインせよ。
Cプログラムをコンパイルして実行する †
Linuxにログインしたら、cdコマンドを使ってCプログラムを保存したディレクトリーに移動し、lsコマンドを使ってCプログラムのファイルがあることを確認します。
たとえば、basic_cというディレクトリーにプログラムを保存しているときは次のようにします。 (luna%はコマンド・プロンプトを表していて、自分では入力しません。)
luna7% cd basic_c/01 luna7% ls hello.c
現在の作業ディレクトリーを確認するときはpwd'コマンドを使います。
luna7% pwd /usr2/gep00000/ep00000/basic_c/01
(実際には、ep00000のところは自分のユーザー名になります。)
現在の作業ディレクトリーに転送したCプログラムがあることを確認したら、catコマンドを使ってCプログラムの内容を確認します。
luna7% cat hello.c #include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello World!\n"); return 0; }
Cプログラムが転送したものと同じであることを確認したら、gccコマンドを使ってCプログラムをコンパイルします。
luna7% gcc hello.c
プログラムに間違いがなければ、コンパイルが成功しても何も表示されません。 プログラムに間違いがあると、エラーが表示されます。
プログラムに間違いがあるときは、WindowsのTeraPadで修正して保存し、修正したファイルをWinSCPでLinuxへ転送し、コンパイルをやり直します。
コンパイルが成功したら、lsコマンドを使ってa.outというファイルができていることを確認します。
luna7% ls a.out hello.c
最後に、コンパイルしてできた実行ファイルを実行します。
luna7% a.out Hello World!
これでC言語を勉強する準備は完了です!
演習8 †
hello.cをコンパイルして実行せよ。