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- テキスト・マイニング/MacでHyper Estraierを使う へ行く。
- 1 (2009-10-16 (金) 17:48:02)
- 2 (2011-05-17 (火) 09:34:54)
- 3 (2011-05-18 (水) 23:48:45)
- 4 (2015-06-18 (木) 09:20:26)
はじめに †
「Hyper Estraier」は,平林幹雄さんによって開発された全文検索システムです.
次の環境で確認しました.
- Mac OS X 10.6.1
- MeCab 0.98
- zlib 1.2.3
- QDBM 1.8.77
- Hyper Estraier 1.4.13
必要なもの †
- make
- gcc
- zlib
- QDBM
- MeCab
MeCabはなくてもかまいません. MeCabのダウンロードとインストールについては「MacでMeCabを使う」を参照のこと.
ダウンロード †
zlib †
- zlib Home Site
http://www.zlib.net/
current releaseのtar.gz formatのところにある「US (www.zlib.net)」をクリックしてzlib-1.2.3.tar.gzをダウンロードします.
QDBM †
- QDBM: Quick Database Manager
http://qdbm.sourceforge.net/
ダウンロードのところにある「最新のソース・パッケージ(バーション 1.8.77)」をクリックしてqdbm-1.8.77.tar.gzをダウンロードします.
Hyper Estraier †
- 全文検索システム Hyper Estraier
http://hyperestraier.sourceforge.net/
ダウンロードのところにある「最新のソース・パッケージ(バーション1.4.13)」をクリックしてhyperestraier-1.4.13.tar.gzをダウンロードします.
インストール †
zlib †
ダウンロードしたzlib-1.2.3.tar.gzをダブル・クリックして展開します.
ターミナルを起動して展開されたディレクトリーに移動し,次を実行します.
./configure make sudo make install
QDBM †
ダウンロードしたqbdm-1.8.77.tar.gzをダブル・クリックして展開します.
ターミナルを起動して展開されたディレクトリーに移動し,次を実行します.
./configure --enable-zlib make mac make check-mac sudo make install-mac
Hyper Estraier †
ダウンロードしたhyperestraier-1.4.13.tar.gzをダブル・クリックして展開します.
ターミナルを起動して展開されたディレクトリーに移動し,次を実行します.
./configure --enable-zlib --enable-mecab make mac make check-mac sudo make install-mac
MeCabを使わない場合は--enable-mecabを省略します.
使い方 †
インデックスの作成 †
ld: symbol(s) not found for architecture x86_64
-accでN-gramの替わりに形態素解析を使用,-xsで文書数が50,000件未満,indexでインデックス名を指定しています.
文書の追加 †
LIBS = -lqdbm -lz -liconv -lm -lc
-ftでプレーン・テキストを指定,-il jaで日本語を指定,-lt -1ですべてのテキストを解析,-umでMeCabを使用,indexでインデックス名を指定,pathで文書が格納されているディレクトリーのパスを指定しています.
インデックスの最適化 †
LIBS = -lqdbm -lz -liconv -lm -lc -stdlib=libstdc++
文書の検索 †
estcmd create -acc -xs index
-vhでスニペット付きの見やすい形で表示,indexでインデックス名を指定,検索 OR searchで検索式を指定しています.
Xcodeによるプログラミング †
「プログラミング・ガイド」のプログラムがそのまま動きます.
新規プロジェクトを「Application」の「Command Line Tool」でTypeを「C」にして作成し,main.cにサンプル・プログラムを貼付けます.
プロジェクトを選択して「情報」を開き,「ビルド」の「ライブラリ検索パス」に「/usr/local/lib」,「ヘッダ検索パス」に「/usr/local/include」,「他のリンカフラグ」に「-lm -liconv -lz -lqdbm -pthread -lresolv -lestraier」を追加します*1. プログラミング・ガイドには「-lnsl」も必要と書いてありますが,Mac OS Xでは不要です.(付けるとコンパイルできません.)
実行可能ファイルを選択して「情報」を開き,インデックスがあるディレクトリーを「作業ディレクトリの設定先」に指定すれば,「ビルドと実行」ができます.