情報処理, 2014年8月号

ipsj_magazine.jpg

情報処理学会誌8月号が届きました.

特集は「(続)スーパーコンピュータ『京』の利用」と「第3回将棋で電王戦を振替って」です.

「京」特集には,生命科学分野での利用についての記事が載っていました.

  • ウィルスの全原子分子動力学シミュレーション. 安藤嘉倫, 岡崎進, 情報処理 55(8):798-803 (2014)
  • 心疾患のメカニズム解明を目指すマルチスケール心臓シミュレータ. 米田一徳, 鷲尾巧, 岡田純一, 杉浦潔了, 久田俊明, 情報処理, 55(8):804-810 (2014)
  • スーパーコンピュータ「京」が拓くコンピュータ創薬の未来. 中津井雅彦, 奥野恭史, 情報処理, 55(8):836-841 (2014)

いずれも,「京」を使った大規模シミュレーションの話です.

「将棋電王戦」特集には,評価関数の学習に関する記事が載っていました.

  • 非線形評価関数の改良により臨んだ第3回将棋電王戦. 竹内章, 情報処理, 55(8):847-850 (2014)

コンピューター将棋プログラム「習甦」の開発者が評価関数の改良について解説したものです. 習甦の評価関数は3層ニューラル・ネットワーク(に似た構造)になっていて,初期値への依存性と学習の安定性で苦労したとのことです.

また,同じ「将棋電王戦」特集に,コンピューター将棋の強さを推定する記事が載っていました.

  • コンピュータ将棋の棋力の客観的分析ー人間のトップに到達したか?ー 小谷善行, 情報処理, 55(8):851-852 (2014)

レーティング値(将棋の強さ示す値)を回帰分析によって求めるという話とコンピューター将棋対人間の勝率を予測する話です.

あと,確率的潜在変数モデルに基づくデータ・マイニングに関する研究で2013年度長尾真記念特別賞を受賞された岩田具治さんのコメントも載っていました.

  • 潜在変数モデルに基づく知識発見. 岩田具治, 情報処理, 55(8):864 (2014)

最近は,異なるデータ集合の間で関連するオブジェクトを見つける「教師なしオブジェクト・マッチング」に取り組んでいるとのことです.

アーカイブ

Google

Google
とうごろう.jp
WWW