マツダ「デミオ」やスズキ「スウィフト」の生みの親であり,現在は静岡文化芸術大学教授の河岡徳彦さんが,NBonlineのコラム「サイド・ウィンドウ小景」の2007年10月17日付の記事「いいカー・デザインはいいランチから(国内メーカー編)」の中で,みんなでランチを食べることは大切だと述べています.
私が3年前まで勤めていたスズキは、本社とデザイン部署を含む開発陣、製造工場(エンジン組み立て)が同じ敷地内にあります。社員は、飛行場の格納庫に似た体育館のような食堂で昼食を取るのです(略)。
同じ釜の飯が活力を生む
次はマツダです。マツダ本社には長らく社員食堂がありませんでした。工場勤務者、開発技術者、営業担当者などが「同じ釜の飯」を食べて一体になるというコンセプトに基づき、給食工場で日替わり弁当が作られ、各職場にデリバリーされていたのです。この“マツダスペック弁当”以外の選択肢は、自分で持ってくる弁当しかありませんでした。(略)
マツダ時代に、フォード・モーターから派遣されたスタッフと時折、食事をしましたが、彼らはあまりランチを食べないのです。(略)彼らにとって「同じ釜の飯を食べる」のは、「感謝祭」に限られるようです。
コンピューターの時代になり、誰もがモニターを見て仕事をすることが多くなりました。そのため、他人の仕事の内容が見えず、職場の会話は途切れがちです。「食べる」という目的が共有できるランチは、コミニケーションの潤滑剤としてはとても有効だと思います。
スズキの食堂には、社員のエネルギーがみなぎっていました。みんなで一斉に同じ釜の飯を食べることによる一体感がありました。「同じ釜の飯を食べる」ことは、会社の大きな活力につながると思うのですが、いかがでしょうか。
私が所属している研究室でも,ランチはみんなで食べに行きます. (授業やゼミの関係で行けない日もありますが,それ以外は必ず一緒に食べに行きます.)
ランチは,先輩や先生と話すいいチャンスになります. 研究の話でなくても,アルバイトの話やテレビ番組の話など,話題は何でもかまいません.
こういった普段の何気ない会話を通じて,だんだんコミュニケーション力がついていきます. また,研究チームとしての一体感が生まれ,お互いに助け合って研究を進めることができるようになります.
とくに,一人一人が独立したテーマを持って研究している研究室では,他人の研究への関心が薄くなりがちですので,研究チームとしての一体感を持つことは重要です.
これまでの経験から言うと,ランチに参加する学生はだいたい研究がうまく行きます. 「研究がうまく行く」というのは,目覚ましい成果をあげるということではなく,たいした成果が得られなくてもそれなりにまとめられるということです.
あなたは研究チームの一員として機能していますか?
まずはみんなと一緒にランチを食べましょう.


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