人工知能学会誌9月号の学生フォーラムInter-View 第40回 奥乃博氏インタビュー「自分の研究の必要性をもっとアピールしよう」の中で,京都大学大学院教授の奥乃博さんが,メタナレッジを学ぶことの重要性について述べています.
メタナレッジを学ぶ
「大学で教えてもらえることは5年ももてばいい.それ以上もつものというのは,飲み会やバーベキューを段取りよくできるような能力や,友達とかですね」と氏は語った.
知識や技術は数年しかもたない.
だからこそ,研究の仕方・リーダシップの取り方といったメタナレッジ(知識を得るための知識)をいかに獲得するのかが重要だという.
例えば,先生の立場になったらどう言うのかを考えることで他と違う切り口が見えてくる.
客員助教授として滞在した東京大学では田中英彦氏(現 情報セキュリティ大学院大学教授),スタンフォード大学ではエドワード・ファイゲンバウム氏(現 スタンフォード大学名誉教授)の下で,ミーティングで教授が何を言うのかという「書いて教えられることではない」ものを,楽しみながらも必死に聞いていたという.
研究室の中にいるというのは仕事をするためではなく,やり方を学ぶためだというのが氏の考えだ.
先生の下につくということは,先生が各場面で何を言うのか,どういった切り口で研究を進めるのかを見られる良い機会である.
「優れた先生の真似をすることはためになる.良い先生についているチャンスを絶対に活かすべきです.例えば,先生の発言を克明にメモしたりね」とのアドバイスをいただいた.
メタナレッジの大切さは研究だけに限りません.
私が担当しているプログラミングの授業ではJavaとVBAを勉強していますが,10年後まで主流であるとは限りません.
また,仕事で使うのは他のプログラミング言語かも知れません.
だから,プログラミングの授業では,プログラミング言語そのものについて学ぶだけでなく,プログラミング言語の学び方を学ぶようにしましょう.
仕事でも同じです.
コミュニケーションの取り方,人脈の広げ方,他人に教えを請う方法,失敗を活かす方法といったものを学んでおけば,どこにいっても適応できます.
周りに何かがデキる人がいれば,そこからメタナレッジは学べます.
メタナレッジを学びましょう.