サイバーエージェント社長の藤田晋さんが,日経ビシネス・アソシエ3月7日号のコラム「渋谷で働く社長のキャリアアップ塾」第11回「就職活動で騙し合いはするな」で,次のように述べています.
今年も各企業で新卒採用のセミナーが始まりました. この時期は社長という立場上,面接ではどこを見て採用の可否を判断するのかといったことをよく聞かれます.
実は私の場合,新卒に限らず中途採用の面接の場でも,まずは質問ではなく世間話をして相手の緊張を解きます. リラックスしてくれれば,その人の「地」が表に出てきます. 私はそれが見たいのです. できるだけ普段の状態に近いその人の「人となり」に基づいて採用の可否を判断したいのです.(略)
しかし,採用活動の時期になると企業も学生も大抵は自分を飾り立てようとします. つまり,普段の状況からかけ離れた姿を見せ合うわけです. 採用側の企業で言えば,会社の規模が小さいだけなのに「ベンチャー企業」と称したりすることがあります.(略)
一方,採用される側もいろいろと自分を飾り立てます. 「自分はこういう経験をしてきました」とか「こんな資格を持っています」「この会社で自分はこんなことができると思います」などと語り,自分は有能であると匂わせなければならないと思うようです.(略)
それよりはまず,具体的に「御社のこの事業・技術が素晴らしいと思っている. こういう点が好きだから働きたい」と先に「この会社のどこがいいと思っているのか」を詳しく話す方が,ずっと効果的なアピールになるはずです.
これは「自分を好きになってほしかったら,まず自分がその人を好きになれ」と言われるのと同じ理屈です. 能力のアピールより相手への関心がいかに高いかを示す方が,行為を得るのには早道なのです.
これは,研究室の配属面接でも同じです. 先日,来年度の卒研生の配属面接が行われました. 4月になると,セミナー生の配属面接もあります.
自分の言葉で,そこを選んだ理由を,素直に話しましょう. 虚勢を張っていることは,大抵の場合,見抜かれ,落とされます. 嘘をつく人とは一緒に仕事をしたくありませんから.
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(顔写真や著作を紹介するためのものであり,本文の内容とは関係ありません)

